「私たちはもう後戻りできないところまで来ている」と言うホーキング博士の言葉を英語で言うと?
先日、Stephen Hawking 博士の記事を読んでいて、ぎょっとした。
危機的な地球の将来についての内容だったから。
そのなかの一文に、「われわれは、もう後戻りできないところまで来ている」的な英文があった。
瞬時にその日本語が浮かんだ。あ、つまり私の日本語訳ということです。
では、その英文とは?
We have reached the point of no return.
これが目にはいったとき、はたしてこんな英文、自分ならつくれるかな~と、別の意味で気になった。
「~ところまで来ている」という日本語から考えると、
来ている→come,
ところ→place
な~んて、やってしまいそう。
でも、「後戻り」は意外と、no return が浮かぶかも。
ノーサンキューとかノーマネー、ノープロブレムなどが浸透しているからかもしれない。
でも、no returnというのをちゃんと意味を知って使える人は、かなりの上級者レベルだろうな~。
あとは、完了形にしているところ。
「~のところまで来ている」と聞くと、We are at the point~とかしか浮かばないかな。
でも、よ~く考えると、「~できない地点まで来てしまった。到達してしまった」という意味だよね~。
時間の流れを伝えるために、We have reached~という完了形が使われている。
ま、私の日本語が、「~後戻りできないところまで来ている」と、まだ余力というか、努力すればなんとかできるぜ!のような日本語になっているから、すぐに完了形が浮かばないのだけれど。
これを「~後戻りできないところまで来てしまった」とすると、完了形はすぐ浮かぶ。
ただ、「後戻りできないところまで来てしまった」となると、なんとなく、未来の可能性が見えない感じなってしまうけど......
あとは、pointという表現。
はっきりした場所ではなく地点なので、pointなのね!
簡単そうで、すぐには浮かばない。
そのあとの「後戻りできない」となると、the place where we can never~とかやってしまうかも。
長すぎ!!!
でも、それをof no returnでスキッっとまとめた英文!
わたしにはできないけど、とても参考になる研ぎ澄まされた英文でした。
記事の内容もさることながら、英文そのものに注意がいってしまう「英語講師あるある」でした。